日本では昔から存在していた

レンタル業というのはいつ頃から始まったのかは定かではありませんが、日本では江戸時代からすでにレンタル業というのは存在していました。
レンタルというのは、お金を支払って欲しい物を借りることですが、江戸時代には貸しふんどしという商売が存在しているという記述が残っています。

主に足軽が利用していたと言われていますが、一般の人たちも借りることがありました。
さらには季節によって異なる生活用品、旅行用品、冠婚葬祭に利用する品などもレンタルしていたと言います。
江戸時代のレンタル業を損料屋と呼んでおり、現在のレンタルサービスと殆ど変わりはありませんでした。

通常は借り賃がかかるのですが、当時は保証料も借り賃に含まれていて、実際の借り賃よりもかなり高かったと言われています。
それでも物を借りなければ生活が成り立たない家が多いので、季節に関係ない家財など以外は、損料屋から借りて生活するのが一般的でした。
特に江戸の街には多くの人が暮らしていたので、レンタルというのは当時欠かせない存在だったと言えるでしょう。

レンタサイクルの始まりは日本

現在では当たり前のように利用されているレンタサイクルですが、実は日本が発祥だと言われています。
初めてレンタサイクルが行われたのは、明治10年の横浜です。
当時アメリカによって開国を迫られ、明治維新が起こってからは、外人が日本国内も住み着くようになりました。

横浜は特に外人が多い街なのですが、当時はまだ珍しかった自転車を外人から譲り受け、その自転車をレンタサイクルとして貸し出したのが最初だと言われているのです。
珍しい物には目がない日本人なので、当然多くの人がレンタルをしたと言われていますが、このレンタサイクルがやがてレンタルバイクやレンタカーへと進化をして、現在に至ってるのです。
貸した物はきちんと返却するという常識が身に付いていた日本ならではの商売とも言えるでしょう。

電話のレンタルが開始されたのは1887年

日本では昔からレンタルの習慣がありましたが、外国でも地域によってはレンタルが存在していたものの、あまり知られてはいません。
昔から船や土地の貸し出しが行われていたらしいのですが、本格的にレンタルを行ったのは、電話機を発明したグラハム・ベルという人が初めて電話機の貸し出しを行った1887年からだと言われています。

現在では携帯電話やスマートフォンがあるので、電話は購入する物というのが一般的ですが、少し前まではNTTから電話機を借りて設置するという家が多かったでしょう。
この元となったのが、1887年にグラハム・ベルが開始した電話のレンタルだと言われています。
このようにレンタルにもいろいろな歴史があり、現在に至っているのです。