あのお風呂ギャグ映画がまた笑いを引っ提げてやってきた

阿部寛さんという日本人でありながらギリシャ人の様に深く、濃い顔を持っている俳優さんを起用し、ヤマザキマリの大ヒットお風呂マンガを見事実写化したヒット作、テルマエ・ロマエがまた笑いを引っ提げてやってきました。

平たい顔族と呼ばれる日本人のアイデアを古代ローマと時空がつながっているということで、利用するという奇想天外の物語ですが、テルマエ・ロマエでその斬新なアイデアが評判となり、今度はハドリアヌス皇帝からコロッセオにグラディエイター達をいやす施設を建設するように命じられます。

またしてもアイデアが出ず悩むテルマエは、お風呂を通じて日本に再びタイムスリップします。
すると風呂専門雑誌ライターに転向していた山越真実と再会し物語が始まります。

なんといっても彫の深い二枚目、阿部寛のすばらしい演技に拍手

テルマエ・ロマエを見る前に、この阿部寛というあまりにも隙のない二枚目が、どうやってギャグ映画を演じるのだろう?と思っていたのですが、あまりにもカッコいい隙のない二枚目が演じるから、こうした映画が面白くなっているということに気が付きます。
シリアスで真面目な役柄もよく似合いますが、このテルマエ・ロマエに出演してから、こういう俳優さんがダメ夫やダメ男を演じるとはまるのだということを思い知りました。

勿論、テルマエ・ロマエがギリシャを舞台にしたところから始まるということで、彫の深いギリシャ人のような人ということで、阿部寛さんが抜擢されたのだと思いますが、監督はきっと、こういう人が真剣にお笑いをやるとものすごくおもしろくなるということを割っていたのではないかと想像します。

テルマエ・ロマエⅡでも登場する上戸彩のコミカルな演技も最高です

上戸彩ちゃんも今を時めく女優さんですし、男性からも女性からも愛される美しい女優さんです。
この方、時にすごく大人っぽく、時にすごくチャーミングになるといううらやましい顔立ちをされているので、どんな役でもこなします。

しかしこのコミカルなテルマエ・ロマエⅡの演技、本当に最高の演技をされると感心します。
平たい顔族の一員として、古代ローマ人のテルマエ・ロマエを結局助けていくことになるのですが、端々に面白いシーンがありそこに上戸彩ちゃんがうまくはまっています。

原作コミックが大ヒットしている作品というと、原作を追い越せるのかという不安も持っていると思いますが、この作品はしっかり原作を活かした最高のお笑いがあり、最高のおとぼけがあります。
原作を読み倒しているというファンもきっと、テルマエ・ロマエⅡをみてこれは面白いと笑っていただけるのではないかと・・・原作を知っている人に程みてほしいと思う作品です。