チャイルドシートの適合基準
道路交通法では、6歳未満の子どもにはチャイルドシートの着用が義務づけられています。新生児から使える乳児用シート(いわゆるベビーモード)は、身長40~75cm、月齢15か月頃まで、体重18kgまでの子どもに対応しています。
チャイルドモードは、身長76~105cm程度、月齢15か月~4歳頃まで、体重が最大18kgの子どもが対象です。また、成長段階に合わせて、ジュニアシートへ切り替える必要があります。ジュニアシートの目安は身長100~150cm、年齢3歳~12歳頃で、大人用のシートベルトが正しい位置に当たるよう補助してくれる構造です。
なお、従来のUN-R44(ECE規格)と新しいi-Size(UN-R129)との違いとしては、i-Sizeでは身長基準での分類が採用され、側面衝突試験やISOFIX対応が必須とされている点が挙げられます。
実際の利用時は、車両ごとの適合表やチャイルドシートの取扱説明書、レンタカー会社の公式サイトなどを確認し、使用する車種に適合する製品を選ぶことが重要です。サイズや規格だけでなく、設置方法や年式との相性にも注意しましょう。
安全装置による確実な固定
チャイルドシートの性能を十分に発揮させるには、正しい固定が不可欠です。ISOFIXに対応したチャイルドシートは、車両の専用ソケットに直接差し込むことで装着でき、装着ミスのリスクを減らす構造となっています。加えて、トップテザーという補助ベルトを用いて、ヘッドレスト背面にあるアンカー部分へ固定することで、急ブレーキ時などに発生する前方へのズレを抑制します。
一方で、5点式ハーネスを採用したモデルでは、肩・腰・股の3方向から身体を包み込むベルト構造により、衝撃を広い範囲で分散させられます。設置場所としては、原則として後部座席が推奨されており、助手席への設置はエアバッグ作動時の危険性を考慮して避けたほうがよいとされています。
あわせて、シート本体に表示された認証マークや製造年月日、使用期限といった情報も確認しましょう。レンタルで使用する場合には、付属の説明書やオンラインで公開されている動画マニュアルを参考にしながら、正しく取り付けられているかを丁寧にチェックすることが大切です。
レンタカーでの借り方とポイント
レンタカーを利用する際には、チャイルドシートを事前にオプションとして追加するのを忘れないようにしましょう。ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーでは、公式Webサイトやアプリ上で車両と一緒にオプション指定が可能です。
また、タイムズカーシェアでは、一部のステーションにてチャイルドシートが常備されており、スマートフォンから即時に予約できるなど、利便性の高さが特徴です。料金は一般的に、1台あたり1回の貸渡しで税込1,100円程度に設定されています。
キャンセル規定は各社で異なるため、予約前に確認しておくことをおすすめします。なお、ニッポンレンタカーではチャイルドシートの宅配レンタルには対応しておらず、営業所での受取が必要です。
返却時は、チャイルドシートを装着したままで構いません。専用のケースや梱包材に戻す必要はなく、片付けも比較的手間がかかりません。
利用前には、実際にお子さまを座らせて、ベルトの締め具合や胸パッドの位置が適切かを確認しておくと、より快適なドライブにつながります。特に長距離移動を予定している場合は、営業所の営業時間や空港での受取プランについても事前に把握しておくとスムーズに利用できるでしょう。
複数のレンタカー会社を比較できるサイトや、利用者の口コミを参照することで、清掃状況や対応品質などの目安も把握しやすくなります。
さらに、チャイルドシートの定期的なメンテナンス状況やクリーニング方法が公開されているかどうかもチェックポイントのひとつです。
旅行先や帰省先で利用する場合は、サポート窓口の有無や受取・返却可能な時間帯についても予約前に確認しておくと、利用当日の流れがよりスムーズです。