充電方法を使い分けて効率的に
EVレンタカーの充電方法は、家庭用の普通充電(200V/3kW〜6kW)と、高速道路などにある急速充電(50kW〜150kW)に大きく分かれます。
普通充電は満充電までに10〜20時間ほどかかるため、出発前の夜に自宅や公共駐車場で済ませておくと、落ち着いてスタートできますよね。
一方、急速充電は30分ほどで80%前後まで回復するため、長距離移動中の休憩とセットで活用すると便利です。レンタカー会社から貸与される専用カードを使えば、提携充電器でスムーズに利用できます。ただし、カードを忘れてしまった場合は、ビジター充電の操作が必要です。
充電アプリ(例:プラゴ)を使えば、空き状況や対応プラグ、利用料金などをまとめて確認できるため、時間のロスを減らすのに役立ちます。なお、コネクタの形状は車種によって異なるため、レンタル前にチェックしておきましょう。
また、雨の日や極端に暑い・寒い日は充電効率が下がりやすいため、屋根付きのスポットを選ぶとより安定した充電が期待できます。充電後はすみやかに移動して、次の人が使いやすいように心がけたいところです。
コストを抑える料金比較
EVレンタカーは、燃料費がかからない点が大きなメリットです。ガソリン車と同等、もしくはそれ以下の料金で借りられるケースも少なくありません。
例えばオリックスレンタカーの軽EV「サクラ」は、キャンペーン期間中であれば12時間5,544円、24時間7,425円で利用できます。※通常期の料金は公式サイトでの確認が必要です。
ニッポンレンタカーでは、同じく「サクラ」の24時間の基本料金が一般11,880円、会員8,030円。また「日産リーフe+」は一般17,600円、会員8,300円と設定されています。
高速道路の充電料金が割高な場合は、近隣の公共急速充電所を活用することでコストを抑えることができます。加えて、キャンペーンや会員割引、深夜・早朝の時間帯料金などを組み合わせると、よりお得に利用できそうですね。
また、長期プランを選ぶことで、1日あたりの料金が安くなるケースもあります。複数社で総額を見積もって比較しておくと安心です。
※各料金は変更の可能性があるので公式サイトでご確認ください
充電量と航続距離の関係
EVの航続距離は、車種やバッテリー容量によって大きく異なります。例えば、軽EV「サクラ」は33kWhで約180km、日産リーフe+(62kWh)は約458km、テスラモデル3ロングレンジでは500kmを超えることもあります。
1kWhあたりの走行距離は6〜8kmが目安ですが、高速道路の走行やエアコンの使用で消費量が増えるため、特に冬は航続距離が40%ほど減少するケースもあるようです。
また、バッテリー残量が減ってくると、急速充電の出力が抑えられることがあります。目安としては、20〜30%を下回らないように充電しておくと安心ですね。
充電アプリでは、バッテリー残量の管理や次の充電スポットの設定ができるため、あらかじめルートに合わせた充電計画を立てておくとスムーズです。さらに、充電履歴の記録機能を活用すれば、次回の移動計画にも役立ちます。
長距離のドライブでは、目的地付近の充電設備を事前にチェックし、余裕を持ったスケジュールを立てておくのがポイントです。