賃貸と共有

レンタルとシェアでは全く異なりますが、似ている点もいくつかあります。
レンタルというのは、お金を払って物を借りることなのですが、シェアの場合には必ずしも借りるとは限りません。
購入した物を複数の人と共有してもシェアになるのです。

レンタルの場合には必ず借りるということが前提になっているので、購入した時点ですでにレンタルとは呼びません。
一般的によく知られているレンタルと言えば、レンタサイクルやレンタルビデオ、レンタカーなどが思い浮かぶでしょうが、広域には賃貸住宅を借りる場合にもレンタルになります。
それに対してシェアの場合には、店に行って家族や友人と食べ物を分け合うことも当てはまりますし、住宅を家族ではなく、他人と部屋を分けて同じ建物に住む場合にもシェアハウスと呼びます。

このようにレンタルとシェアでは全く異なるのですが、昔から日本ではレンタルが行われてきたのに対して、シェアというのも日本ではよく考えると頻繁に行われているのです。
家族同士で食べ物を分け合うこともそうですし、昔はテレビを大勢で集まって見ていましたが、これもシェアに含まれます。
近所同士で物を分け合うことも昔は多かったので、助け合いの文化である日本では、シェアもレンタルも普通に行われてきたことなのです。

最近行われているシェアハウス

日本では昔からレンタルもシェアも生活をする上で普通に行われていましたが、当然昔はシェアなどという言葉は使われていませんでした。
横文字というのは戦後日本が負けてから多くの日本人が使うようになり、ここ数年でシェアという言葉が定着したのです。
では、最近行われているシェアにはどのようなことがあるのでしょうか。

やはり最近ではシェアハウスが注目されていますが、シェアハウスというのは、同じ建物の中に他人同士が共有して生活することを指します。
賃貸住宅も同じ建物の中で暮らしていると思う人もいるでしょうが、賃貸住宅というのは、室内で部屋が繋がっていませんし、部屋の中は全て借りている人のものです。
それに対してシェアハウスの場合には、集合住宅ではなく一軒家を貸出し、その中から自分の部屋が割り当てられるので、寮に近い感じだと言えるでしょう。

広域に考えれば、実は寮もシェアハウスと呼んでもおかしくはありません。
寮は仕事や学校などで利用されていますし、管理人がいていろいろと世話をしてくれることが多いでしょう。
それに対してシェアハウスの場合には、誰も世話をしてくれる人がいませんし、学校や会社が管理しているというわけでもありません。

寮と一般的な賃貸住宅の中間のような存在がシェアハウスです。
もちろんシェアハウスも家賃を支払う義務があるので、レンタルでもあるのですが、共有するという部分があるのでシェアになると言えるでしょう。