綿密なスクリプトが楽しめませる

次に紹介するのは、「ソウ」というシリーズです。
映画ファンの中では有名な作品ではありますが、内容からあまりテレビで放映されることがないため、知らないという人も多いのではないでしょうか。
DVDとしてはレンタルされることが多い名作であるため、ここではソウというシリーズがどのようなものであるのかについて紹介します。

ソウの映画ジャンルを一言で表すのはなかなか難しいものです。
スリラーものとしての特徴を持っているものの、同時に今でいう所の「脱出モノ」のような雰囲気も持っています。
レビューサイトなどでは「ソリッド・シチュエーション・スリラー」というような表現をされることもあります。

それでは、「重要な所」についてはできるだけ触れないようにしながら、この作品のあらすじとポイントについて紹介します。
ソウは、2人の男が浴室で目を覚ます所からスタートします。
彼らの名前は「アダム」と「ゴードン」、アダムは写真家で、ゴードンは医師です。
アダムとゴードンは足を柱に鎖で括りつけられている状態で、自由に動く事は出来ません。

そして2人のいる近くには、拳銃を握った1つの死体が転がっていました。
この死体はもう1つ、テープレコーダーも持っています。
テープレコーダーには「6時間以内にアダムかゴードンどちらかを殺すこと。殺せなかった場合には両方が死に、ゴードンの妻子も死ぬことになる」というようなことが吹きこまれていました。
2人と死体を巡る話は、こうして始まることになります。

2人はその後、のこぎりで鎖を切ろうとしますが、金属の鎖はのこぎりで切ることが出来ません。
医師であるゴードンは、のこぎりは足を切るためにあるのだ、ということに気付き……という形で話が進みます。
後の内容は重大なネタバレに繋がってしまうため、ここでは控えることにします。

続編は?

このソウという作品は、実は1から6まで有るシリーズ作品です。
ベースとなっている部分は似たようなものとなっており「ゲーム」のような形で人が死ぬ物語が展開されていきます。
一つ一つの物語は緩やかにつながっているものの、基本的には独立した内容となっているため、レンタルされていないで残っているDVDから順番に見るという形でも特に問題はありません。

ただ、やはりシリーズ物の定番というところでしょうか、ソウシリーズは最初の「ソウ」が最も高い人気を持っており、その先の作品については少しずつ人気が落ちてしまっている部分があります。
とは言え、人気があるかどうか、というのは良い作品であるかどうか、ということと直結しません。
気になった人はまず見てみて、どの作品が好きだったのかを考えてみるのも良いでしょう。