おやじのような態度、口が最高に悪い、気取っている・・これくまです

命が宿った口の悪いおやじのようなクマのテッド、この中年クマが巻き起こす騒動をえがいているテッドは、とにかく笑えるし、くまのぬいぐるみってこんなに生意気だった?と思うくらいに生意気、でも可愛いと思ってしまう楽しい映画です。
クマのぬいぐるみというととにかくふわふわしていてかわいいという印象がありますが、このテッドに出てくるクマのぬいぐるみは、可愛いけれどまったく可愛くない!!口が悪すぎるクマです。

世界一ダメなテディベアといわれるこのテッド、コメディ映画としてよくできている作品ですが、テディベアが好きな人にとってはやめてーといいたくなるような映画といえるのかもしれません。

ものすごくかわいい、でもものすごく生意気でオヤジ

日本で公開されたのは2013年の1月、それから一躍テッド旋風が巻き起こるほど人気の作品となりました。
その後は7月に大人になるまで待てない!バージョンとして再編集しているファミリー向けのPG-12指定によって公開されるまでになりました。

テッドは外見からすると子供が大好きなふわふわのぬいぐるみですから、このクマがダークすぎるネタを次々と憎たらしい顔をして言うなんて、あまりにも夢が失われ過ぎる・・・と大人が心配するほど毒舌です。
でも大人からすると、本当はこのクマ、こういう風に思っているのかもしれないねと思わせるように、とてもよくできているのです。

一緒に仲良く大人になった、子どもの頃から大切にしてきたぬいぐるみ、自分が40代ならこのぬいぐるみだって40代、そう考えるともしも魂を持っているとするならば、きっと自分の様におやじギャグを言うやつになっているに違いない・・・と想像させてくれる楽しさもあります。

テッドの声優はブラックジョーク、毒舌で有名な有吉さんが務め、これもまたはまり役です。

テッドはこういうあらすじです

1985年ボストンでいじめられっこに相手にしてもらえないほどの孤独を背負った少年がいた、その少年の純粋な願いがテッドに命を宿すのです。
命を吹き込まれたテッドとジョンは親友になり共に成長、27年たった今も元気にジョンと暮らしています。

かつて生きたぬいぐるみとしてテレビにも取り上げられたテッド、いつしかジョンと共に中年のおじさんになっています。
ぬいぐるみなのに酒におぼれ女におぼれ、マリファナにまで手を出す始末、35歳になったジョンも仕事に一生懸命にならずテッドと共にマリファナの毎日を過ごします。
ジョンは情けないことに雷が鳴るとテッドなしで眠る事も出来ないという情けないおっさんで、いい加減に頭にきたジョンの恋人とローリーに促されるように、ジョンはテッドに家を出るように提案、そしてドタバタ劇の始まりとなるのです。

ぬいぐるみがおじさんだったらという想定外の映画で、とにかく面白くて楽しい、この毒舌が癖になる映画です。