レンタルなんもしない人とは?

近年Twitterで話題になっているのが、何もしないことを職業にした「レンタルなにもしない人」です。
なんと、何もしないことを職業にしたレンタルさんは、トレードマークである帽子をかぶり何もしないことで生計を立てています。

Twitterのフォロワーは数万人を超えており、最初はボチボチしかなかった依頼が最近では断らなければならないほど殺到しているようです。
何もしないけれど人から必要とされることが、このレンタルさんの仕事です。

仕事の内容

レンタルさんの活動拠点は、国分寺です。
レンタルなんもしない人というサービスは、一つのツイートから始まりました。
ツイートはすぐに話題になり、存在が世に知られるようになりました。
近年ではバラエティ番組に出演したり、ドキュメンタリーの密着取材が行われるなど、斬新なアイディアにはメディアから注目が集まっています。

基本的に、仕事内容はただそばにいるだけです。
最初のツイートにも、『ごく簡単な受け答えがなんもできかねます』と、はっきり書かれています。
レンタルさんの仕事は、家族でも友達でも恋人でもない、自分のコミュニティにはいない誰かにただそばにいて欲しいというシーンでの依頼を受けることが多いようです。

レンタルさんは、依頼人の様々な心の隙間に寄り添うことを仕事にしています。
ただ特別なスキルや行為で依頼者を癒やしたりアドバイスを与えるわけではなく、本当にただそこにいてくれるだけの存在で、空気のような存在が欲しいという方に大人気です。
もちろんそこにいるだけではなく、知っている人には話したくないような秘密、趣味についてのトークに耳を傾けることもあります。
友人には迷惑をかけたくない、家族には知られたくないといった気持ちがあるからこそ、知らない人に聞いてもらえるのは大きいのかもしれません。

どのような依頼が来るのか?

具体的には、結婚式を眺めに来てほしい、離婚届の提出に同行してほしい、引っ越しを見送ってほしいといった依頼があるそうです。
事情によって友達を結婚式に呼ぶのを控えているが少しは誰かに見てもらいたい、一人で離婚届を出すのは少し寂しい、友達だとしんみりしすぎてしまう引っ越しを見送ってほしいなど、知らない誰かだからこそそばにいて欲しいというシーンで大活躍です。

さらに男女独特の依頼もあり、女性であれば夜にポケモンGOをやりたいけれど夜道に一人で歩くのは怖いから一緒にいてほしい、夜の街を撮影して歩きたいから用心棒にいて欲しいといった依頼が入ります。
また、男性であれば男性一人ではためらってしまうような可愛いお店やスイーツを食べるのに付き合うこともあるようです。